高度防災工学センター|ADPEC|概要

高度防災工学センターとは

災害に強い都市づくりの
「実践的研究」を

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 地震による津波や液状化などの地盤災害、台風による洪水・高潮・土砂災害、世界的に多発する大規模水害など、今後の自然災害の脅威は図り知れません。
 そこで「名古屋工業大学」では、さまざまな技術開発ポテンシャルを融合し全面的に活用することで都市の人的被害を最小限に抑え、都市資産と経済活動を守るべく、災害に強い都市づくりのための“実践的研究”を行うため、2011年11月、名古屋工業大学「高度防災工学センター」を開設いたしました。
 センターでは、減災防災に関する社会の要請に迅速に対応するだけでなく、災害を制御するための活動をハードとソフトの両面から支援します。
 日本の主要産業が集積する東海地域の社会基盤全体を見守りながら、防災減災の次世代技術を開発していきます。

センターの役割分担と
連携体系


 名古屋工業大学「高度防災工学センター」は、「災害制御究部門(ハード)」「災害対応サービス研究部門(ソフト)」で構成。災害を制御するための活動を、連携して支援していきます。
 この2部門の連携を強化し、民・官・他大学、団体などとのインターフェイスとなる「プロジェクト推進室」も設置。ここで一旦、外部ニーズを集約し、ソフト面の研究をメインとする「災害対応サービス研究部門」、ハード面の研究をメインとする「災害制御研究部門」に情報を振り分け。このフローにより、ハード・ソフトの両面へのより効果的な支援を、短時間で実現します。
 さらに、都市防災研究・サービスの東海地区における拠点や、東アジア防災に関する国際協力ネットワークも構築していきます。


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学内外との連携体系図

ハード・ソフト研究部門における、目的と対象


hard1.gif【災害制御研究部門(ハード)】

目的

巨大災害過程の研究や災害ポテンシャルを評価。
災害を軽減制御するための高度複合技術のハード的な研究開発なども行う。

研究対象

■ 地震被害
   構造物、道路、港湾施設、ライフライン、
   堤防・高盛土などの被害の制御。 液状化、津波による被害の制御など。
■ 風災害
   河川・内水氾濫、高潮などの被害の防止制御など。

soft1.gif【災害対応サービス研究部門(ソフト)】

目的

「生命・資産を損いたくない」というニーズ、「防災減災技術は埋没しやすい」
というシーズをふまえた活動を行い、学内外の技術の社会実装プロセスを定型化。
また「サービス」の視点でソフト&ハード技術を提供する。

研究対象

 ■ 災害危機管理サービス確立の技術支援。
 ■ マルチレイヤ地域防災管理システムの開発。
 ■ 災害時高度通信・避難システムの統合開発など。